2017年03月24日
葬式の参列者としての心構えの話
友人や知人、会社関係者の数が多いと葬式に出席する機会も自然と増えます。知人などのあまり親しくない間柄の場合、葬式に参列者として参加するのをためらう方も少なくないでしょう。出席する際に大事なのは、関係が深いから出席するということだけではなく、出席したいと思う気持ちです。本来なら故人に別れを報告し、故人をきちんと見送りたいという気持ちがあって参列するのが普通ですが、会社関係者など、直接故人との付き合いがなくても、葬式に参加せざる負えない状況というのがあります。
この場合は、故人に対する気持ちというより、遺族に対する思いやりという心遣いが優先されます。直接関係はなくても、会社関係で日頃世話になっているということは、全く関係がないわけではないので、遺族に対して参列者としての心構えを示すのが筋でしょう。人が亡くなるというのは、亡くなった人との関係性が消えることを意味しますが、亡くなった人と関係性が深い人が生きているなら、その人との関係と自分自身の関係は消えていないことになります。
つまり人の死に目に立ち会うことや、葬儀に参加することは、すべての関係者との縁があって、その場に集まっていることと言っても過言ではないでしょう。理由は違えど、故人を見送ることを目的として集まっていることは事実なので、参列者としてマナーやモラルを考えて行動し、それぞれ強く想いながら参加することが心構えとして大切なことでしょう。